「LINE広告を出してみたいけど、本当に効果はあるの?」「費用はどれくらいかかるの?」と疑問を感じている企業のWeb担当者は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、LINE広告は国内月間アクティブユーザー1億人超のプラットフォームに配信できる広告サービスであり、他のSNS広告ではリーチできない層にもアプローチできる非常に効果的な広告手段です。
この記事では、LINE広告の基本的な仕組みから、20種類の配信面、3つの課金方式と費用相場、ターゲティング機能、そして成果を出すための運用ポイントまでを網羅的に解説します。
LINE広告とは?基本の仕組みと特徴
LINE広告とは、国内最大級のコミュニケーションアプリ「LINE」上で配信できる運用型広告サービスです。
LINEヤフー株式会社が提供しており、トークリストやLINE NEWS、LINE VOOMなど、ユーザーが日常的に利用するさまざまな画面に広告を表示できます。
LINEの国内月間アクティブユーザー数は1億人(2025年12月末時点)を超えており、日本の総人口の約80%以上が利用しています。(出典:LINEヤフー for Business「LINE広告の費用ガイド」)
この圧倒的なリーチ力が、LINE広告の最大の強みです。
LINE広告の基本的な特徴を整理すると、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月間アクティブユーザー数 | 1億人超(2025年12月末時点)(出典:LINEヤフー for Business) |
| 広告タイプ | 運用型広告(オークション形式) |
| 配信面 | 20種類以上(LINEアプリ内+ファミリーサービス)(出典:LINEヤフー for Business 配信面一覧) |
| 課金方式 | CPC(クリック課金)/ CPM(インプレッション課金)/ CPF(友だち追加課金) |
| 初期費用 | なし(1日1,000円から配信可能)(出典:LINEヤフー for Business 料金ページ) |
| ターゲティング | 年齢・性別・地域・興味関心・行動履歴・類似ユーザーなど |
運用型広告のため、広告主が予算や配信設定を自由にコントロールできる点もポイントです。「まずは小さく試して、効果を見ながら拡大する」という柔軟な運用が可能になっています。
LINE広告の配信面は全20種類|主要な配信面を解説
LINE広告の配信面は2026年時点で20種類あり、LINEアプリ本体だけでなく、LINEマンガやLINE NEWSなどの関連サービスにも広告を配信できます。
さらにLINE広告ネットワークを通じて、13,000以上の外部アプリにも配信可能です。(出典:LINEヤフー for Business 配信面一覧)
ここでは、特に押さえておきたい主要な配信面を紹介します。
トークリスト
LINEのメイン機能である「トーク」一覧画面の最上部に表示される配信面です。
ユーザーが最も頻繁に目にする場所であり、視認性が非常に高いのが特徴です。認知拡大を目的とした広告配信に特に効果的で、幅広い年代にリーチできます。
LINE NEWS
LINEアプリ内の「ニュース」タブや、430以上のアカウントメディア内に広告を配信できます。
月間ユニークユーザーは約7,700万人以上にのぼり、LINEユーザーの約8割がアクセスしている配信面です。
(出典:LINEヤフー for Business 配信面一覧)ニュース記事の一覧に自然に溶け込む形で表示されるため、コンテンツとして受け取ってもらいやすいメリットがあります。
LINE VOOM
縦型のショート動画を投稿・閲覧できる機能で、月間訪問ユーザーは6,800万人以上です。
そのうち4,900万人以上が月1回以上広告に接触しているというデータがあります。(出典:LINEヤフー for Business 配信面一覧)
動画広告との相性が優れており、女性ユーザーの比率が高く、10代から60代まで幅広い層が利用しています。
ホーム
友だちリストやファミリーサービスなど、LINEのさまざまなコンテンツへの入り口となるタブです。
ユーザーが友だちの確認やサービスの利用時にアクセスするため、自然な形で広告を目にしてもらえます。
ウォレット
LINE Payなどの決済サービスを一元管理する画面で、月間訪問者数は約4,700万人以上です。
40代・50代以上のユーザーが約45%を占めており、金融系サービスや決済関連の商品・サービスに向いています。(出典:LINEヤフー for Business 配信面一覧)
その他の配信面
上記以外にも、LINEマンガ、LINEポイントクラブ、LINEチラシ、LINEスタンプショップ(2025年1月追加)、LINEアルバム、LINEノートなど多彩な配信面があります。以下に主要な配信面を一覧で整理します。
| 配信面 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| トークリスト | 最もアクティブな画面、最上部に表示 | 認知拡大・幅広いリーチ |
| LINE NEWS | 月間7,700万人以上、記事一覧に自然表示 | コンテンツ型広告・ニュースとの親和性 |
| LINE VOOM | 月間6,800万人以上、動画中心 | 動画広告・ブランディング |
| ホーム | サービスへの入り口 | 幅広い商材 |
| ウォレット | 月間4,700万人以上、40〜50代多め | 金融系・決済関連 |
| LINEマンガ | 累計DL4,000万超、若年層中心 | エンタメ系・アプリ訴求 |
| LINEポイントクラブ | 月間約3.2億PV、40〜50代中心 | ポイント系・日用品 |
| LINEチラシ | 近隣店舗のデジタルチラシ | 小売・実店舗集客 |
| LINE BLOG | アーティスト・タレントのブログ | ファン層へのリーチ |
| LINEスタンプショップ | 2025年1月追加、幅広い年代 | 認知拡大・日用品 |
| LINEアルバム | 20〜40代中心、思い出に関連 | フォトブック・旅行・ライフイベント系 |
| LINEノート | 20代女性に人気 | 女性向け商材 |
| LINE広告ネットワーク | 13,000以上の外部アプリに配信 | リーチ拡大・アプリ訴求 |
(出典:配信面の各データは LINEヤフー for Business 配信面一覧 に基づく)
すべての配信面に手動で広告を出す必要はなく、自動配置機能を使えばLINEのアルゴリズムが最適な配信面に自動で広告を出し分けてくれます。
初めてLINE広告を運用する場合は、まず自動配置からスタートし、データを見ながら手動で最適化していくのがおすすめです。
LINE広告の費用はいくら?3つの課金方式と費用相場
LINE広告には初期費用や最低出稿金額の制限がなく、1日1,000円から広告配信を開始できます。(出典:LINEヤフー for Business「料金と予算の考え方」)
ここでは、3つの課金方式と費用相場、予算の目安を解説します。
3つの課金方式の違い
LINE広告では、広告の目的に応じて3つの課金方式を選択できます。
| 課金方式 | 費用発生の条件 | 費用相場 | 向いている目的 |
|---|---|---|---|
| CPC(クリック課金) | 広告がクリックされたとき | 1クリック 50〜200円程度 | サイト誘導・購入促進 |
| CPM(インプレッション課金) | 広告が1,000回表示されたとき | 1,000回表示 400〜1,000円程度 | 認知拡大・ブランディング |
| CPF(友だち追加課金) | LINE公式アカウントが友だち追加されたとき | 1追加 100〜500円程度 | 公式アカウントの友だち獲得 |
(出典:LINEヤフー for Business「入札方法と入札価格について」。費用相場は業界・商材により変動します)
CPC課金は、広告がクリックされない限り費用が発生しないため、サイトへの誘導やコンバージョン獲得を重視する場合に適しています。
CPM課金は多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合に向いており、動画広告では基本的にCPM課金が適用されます。
CPF課金はLINE広告ならではの課金方式で、友だち追加したユーザーに対して継続的なメッセージ配信ができるため、長期的な顧客関係構築に効果的です。
月間予算の目安はどれくらい?
LINE広告は少額から始められる一方で、効果検証を行い安定した成果を出すためには、月30万円前後の予算で3か月以上運用を続けることが推奨されています。(出典:LINEヤフー for Business「LINE広告の費用ガイド」)
これは、LINE広告が機械学習によって配信を最適化する仕組みのためです。十分なデータが蓄積されないと学習が進まず、本来のパフォーマンスを発揮できません。
予算設計の考え方としては、「目標CPA × 目標コンバージョン数」で算出するのが基本です。たとえば、1件の問い合わせ獲得に5,000円までかけられる場合、月40件の獲得を目指すなら月額20万円が目安になります。(出典:LINEヤフー for Business「LINE広告の費用ガイド」)
テスト配信であれば月5〜10万円程度からスタートすることも可能ですが、その場合はデータ蓄積に時間がかかる点を理解しておきましょう。
LINE広告のターゲティング機能とは?
LINE広告では、LINEユーザーの属性情報や行動履歴をもとに、精度の高いターゲティング配信が可能です。主なターゲティング手法を紹介します。
オーディエンスセグメント配信
年齢、性別、地域、興味関心、行動特性、推定年収、配偶者・子どもの有無、携帯キャリアやOSなどの条件を指定して配信できます。たとえば「東京都に住む30代女性で美容に興味がある人」のような細かいセグメントでの配信が可能です。
ただし、地域・購買経験・キャリア/OS以外の属性データは、LINEや関連アプリの利用状況から推定された「みなし属性」となっている点は覚えておきましょう。
オーディエンス配信(リターゲティング)
自社サイトに設置した「LINE Tag」のトラッキング情報をもとに、特定のWebサイトを訪問したユーザーや、特定のアクション(カート追加、購入など)を行ったユーザーに対して再アプローチできます。
一度サイトを訪れたが購入に至らなかったユーザーへの再訴求に効果的です。
類似配信
既存顧客やコンバージョンユーザーに属性や行動パターンが似ているユーザーを自動で見つけ出し、広告を配信する手法です。
すでに成果が出ているユーザー像を起点に新規顧客を開拓できるため、効率的にコンバージョンを拡大できます。
自動ターゲティング
機械学習によって、コンバージョンの可能性が高いユーザーをLINEのアルゴリズムが自動で判定して配信する方法です。ターゲティングの設定に慣れていない場合や、人力でのセグメント設計が難しい場合に有効です。
LINE広告はなぜ効果的?他のSNS広告との違い
LINE広告が効果的な理由は、単にユーザー数が多いからだけではありません。他のSNS広告にはない独自の強みが複数あります。
「LINEだけ」を使うユーザーにリーチできる
マクロミル社の調査(2022年2月実施、全国15〜69歳のスマートフォンユーザー20,000人対象)によると、普段利用しているSNSとしてLINEを挙げたユーザーは83.4%で、そのうち「LINEのみ」と答えたユーザーは41.6%にのぼります。(出典:LINE Business Guide 2022年1月-6月期 / マクロミル社インターネット調査)
X(旧Twitter)やInstagramでは届かない層に唯一リーチできるのが、LINE広告の大きなアドバンテージです。
10代から60代以上まで偏りのないユーザー層
InstagramやTikTokは若年層に利用者が偏る傾向がありますが、LINEは10代から60代以上まですべての年齢層で高い利用率を誇ります。
特に、他のSNSではリーチしにくい40代以上のユーザーへのアプローチに強いのがLINE広告の効果を裏付ける要因です。
日常的に開くアプリだから接触頻度が高い
LINEはコミュニケーションツールとして1日に何度も開かれるアプリです。
トークリストやニュースタブなど、ユーザーが日常的にチェックする場所に広告が表示されるため、他のSNS広告と比較して広告の視認率やクリック率が高い傾向にあります。
友だち追加で長期的な関係構築ができる
LINE広告を通じてLINE公式アカウントの友だちを獲得すれば、その後はメッセージ配信やクーポン配布などで継続的なコミュニケーションが可能です。
一度きりの広告接触で終わらず、リピート購入やLTV(顧客生涯価値)の向上につなげられる点は、他のSNS広告にはないLINE広告独自の強みです。
少額から始められてリスクが小さい
初期費用なし、1日1,000円から配信できるため、予算が限られている中小企業や個人事業主でも導入しやすい点もメリットです。まずは小さく試して、成果を見ながら予算を拡大するという段階的なアプローチが取れます。
LINE広告で成果を出すための5つの運用ポイント
LINE広告は出稿すれば自動的に成果が出るものではありません。運用型広告である以上、PDCAを回して改善を続けることが不可欠です。
ここでは、成果を出すために押さえておくべき5つのポイントを解説します。
1. クリエイティブの質と本数を重視する
LINE広告は、他のSNS広告や検索広告と比べて運用上の調整項目が少ないため、広告クリエイティブの質が成果に直結します。
1つの広告あたり月10件以上のコンバージョンが溜まる本数を目安に複数のクリエイティブを用意し、1週間ごとに効果検証を行いましょう。
クリック率の低いクリエイティブを停止し、効果の高いものに予算を集中させるのが基本の運用サイクルです。
2. 初期はターゲティングを広めに設定する
広告配信の初期段階では、ターゲットを絞り込みすぎないことが重要です。
LINE広告は機械学習で最適な配信対象を決定するため、最初の母数が少ないと学習に必要なデータが不足し、パフォーマンスが安定しません。まずは広めのターゲティングで配信し、データが蓄積されてから徐々にセグメントを絞っていくのが効果的です。
3. LINE Tagを正しく設置して効果測定を行う
LINE広告の効果測定には、ランディングページへの「LINE Tag」の設置が必須です。
LINE Tagには「ベースコード」「コンバージョンコード」「標準イベントコード」「カスタムイベントコード」の4種類があり、目的に応じて適切なタグを設置することで、どの広告がどの成果につながったかを正確に把握できます。
4. 自動入札を活用する
LINE広告では「自動入札」と「手動入札」の2種類が選択できます。
自動入札は、AIが運用データをもとに最適な入札価格を自動調整する機能で、手動で細かく入札額を調整する手間がかかりません。特に広告運用の経験が浅い場合や、運用工数を削減したい場合には自動入札の活用がおすすめです。
5. 配信面ごとの成果を分析して最適化する
LINE広告は20種類の配信面があるため、配信面ごとに費用対効果が異なるケースがよくあります。
自動配置でスタートした後は、配信レポートで各配信面の成果を定期的にチェックしましょう。費用対効果の悪い配信面をオフにし、効果の良い配信面に予算を集中させることで、全体の広告効率を改善できます。
まとめ
LINE広告は、国内1億人超のユーザーにリーチできる強力な広告プラットフォームです。この記事のポイントを整理します。
- 圧倒的なリーチ力:月間アクティブユーザー1億人超、日本の人口の80%以上にアプローチ可能
- 豊富な配信面:トークリストやLINE NEWSなど20種類以上の配信面と、13,000以上の外部アプリに配信可能
- 柔軟な費用設計:初期費用なし・1日1,000円から開始でき、CPC / CPM / CPFの3つの課金方式から選択可能
- 高精度なターゲティング:属性情報・行動履歴・類似ユーザーなどを活用した精度の高い配信が可能
- 独自の強み:「LINEのみ利用」の層にリーチでき、友だち追加による長期的な関係構築ができる
ただし、運用型広告である以上、出稿するだけで成果が出るわけではありません。クリエイティブの改善やターゲティングの最適化、効果測定にもとづくPDCAを継続的に回すことが、成果を最大化する鍵になります。
LINE広告の運用に興味はあるが「自社で運用するリソースがない」「何から始めればいいかわからない」という方は、まずは専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q. LINE広告は本当に効果がありますか?
はい、LINE広告は国内月間1億人超のアクティブユーザーに配信できるため、高い効果が期待できます。特に他のSNSではリーチできない「LINEのみ利用」のユーザー層にアプローチできる点や、幅広い年齢層に偏りなく配信できる点が強みです。ただし、運用型広告のため、クリエイティブやターゲティングを継続的に改善する運用体制が成果を左右します。
Q. LINE広告の費用はいくらから始められますか?
LINE広告は初期費用なしで、1日1,000円から配信を開始できます。ただし、機械学習の最適化に十分なデータを蓄積するためには、月30万円前後の予算で3か月以上運用することが推奨されています。(出典:LINEヤフー for Business)テスト配信であれば月5〜10万円からのスタートも可能です。
Q. LINE広告とLINE公式アカウントの違いは何ですか?
LINE公式アカウントは、友だち登録したユーザーにメッセージやクーポンを配信する無料のコミュニケーションツールです。一方、LINE広告は友だち以外のLINEユーザーにも有料で広告を配信できるサービスです。LINE広告で新規ユーザーにリーチして友だち追加を促し、LINE公式アカウントで継続的に関係を深めるという組み合わせが効果的です。
Q. LINE広告はどの配信面を選べばいいですか?
初めてLINE広告を運用する場合は、まず自動配置からスタートするのがおすすめです。自動配置ではLINEのアルゴリズムが20種類の配信面から最適な場所に自動で広告を配信してくれます。運用データが蓄積された後に、費用対効果の良い配信面に予算を集中させる手動調整に移行するとよいでしょう。
Q. LINE広告の運用を代理店に依頼するメリットはありますか?
LINE広告は機能のアップデートが頻繁で、最新情報のキャッチアップやクリエイティブ制作、入札調整などに専門的な知見が求められます。代理店に依頼すれば、LINE公式から共有される最新のノウハウや運用実績にもとづいた改善提案を受けられるため、自社運用よりも早く成果につなげやすいメリットがあります。

