結論からお伝えすると、IndexNowはWebサイトの更新情報を検索エンジンに即座に知らせるためのプロトコルです。
新しいページを公開しても検索結果への反映に数日から数週間かかることがありますが、IndexNowを使えば対応する検索エンジンにその場で更新を通知できます。
この記事では、IndexNowの仕組みからGoogleとの関係、具体的な導入手順まで解説します。
IndexNowとは何か?
IndexNowとは、Webサイトの所有者がページの追加・更新・削除を検索エンジンに直接通知できるオープンプロトコルです。
Microsoft BingとYandexが共同で開発し、2021年に公開されました。
仕組みはシンプルです。更新したURLとAPIキーを検索エンジンのエンドポイントに送信するだけで、検索エンジン側がその情報を受け取り、優先的にクロールの対象に加えます。
従来の「検索エンジンが自らサイトを巡回して変更を見つける」という受け身の仕組みとは逆に、サイト側から能動的に変更を知らせる点がIndexNowの特徴です。
参加する検索エンジン同士でIndexNowの通知内容を共有する仕組みになっているため、1つの検索エンジンに送信すれば、他の対応検索エンジンにも情報が伝わります。1つのエンジンに個別送信する手間がかからない設計です。
なぜIndexNowが必要なのか?
検索エンジンはインターネット上のすべてのURLを頻繁に巡回しているわけではありません。
サイトの規模や更新頻度、被リンクの状況によっては、ページを公開してから検索エンジンに発見されるまで数日から数週間かかることもあります。
Googleクローラーとは?仕組みから巡回を促す対策方法まで解説でも触れているとおり、クローラーは発見したURLをクロールキューに入れ、優先度順に処理します。
更新頻度の低いページや新規ドメインは、このキューでの優先度が上がりにくく、結果として検索結果への反映が遅れがちです。

IndexNowを使うと、この「発見待ち」の時間を大幅に短縮できます。
ニュースサイトやECサイトのように在庫や価格が頻繁に変わるページ、公開後すぐに検索結果へ露出させたいキャンペーンページなどでは、特に効果を実感しやすい施策です。
GoogleはIndexNowに対応しているのか?
結論として、2026年時点でGoogleはIndexNowに対応していません。
Bing・Yandex主導で始まったプロトコルということもあり、Googleは独自のクロール基盤とツールを使い続ける方針を取っています。
そのため、Googleの検索結果に早く反映させたい場合は、これまでどおりXMLサイトマップの送信や、Google Search ConsoleのURL検査ツールからのインデックス登録リクエストが基本の手段です。
IndexNowを設定したからといって、Google経由の流入がすぐに増えるわけではない点は理解しておく必要があります。
IndexNowはGoogle対策ではなく、Bing以下の検索エンジン対策として位置づけるのが正確です。
IndexNowに対応している検索エンジンは?
IndexNowの公式サイトによると、現在サポートを表明しているのは以下の検索エンジンです。
| 検索エンジン | 特徴 |
|---|---|
| Microsoft Bing | IndexNowの共同開発元。Windows標準ブラウザEdgeの既定検索エンジン |
| Yandex | ロシア語圏で高いシェアを持つ検索エンジン。もう一方の共同開発元 |
| Naver | 韓国最大手のポータル検索エンジン |
| Seznam.cz | チェコで高いシェアを持つ検索エンジン |
| Yep | プライバシー重視をうたう新興の検索エンジン |
日本国内でのシェアはGoogleが大半を占めるため、国内向けサイトだけを運営している場合はIndexNowの効果を限定的に感じるかもしれません。
ただし、Bingは日本でも一定のシェアを持ち、越境ECやグローバル展開しているサイトではYandexやNaverからの流入も無視できません。自社サイトのアクセス解析で検索エンジン別の流入比率を確認したうえで、導入の優先度を判断するとよいでしょう。
IndexNowはどうやって導入するのか?
導入の流れは大きく2ステップです。まずAPIキーを発行してサイトの所有権を証明し、そのうえで更新したURLを送信します。
APIキーを取得してキーファイルを設置する
APIキーは8文字から128文字までの16進数の文字列で、自分で生成することも、Web上の生成ツールを使うこともできます。生成したキーは、次のいずれかの方法でサイトに設置します。
- キー名をファイル名にしたテキストファイル(例:
abc123.txt)を、サイトのルートディレクトリに設置する - ルート以外の場所にキーファイルを置き、送信時に
keyLocationパラメータでその場所を検索エンジンに伝える
公式ドキュメントでは、ルートディレクトリにキーファイルを置く方法が推奨されています。 ルート以外に置く場合、キーファイルの設置場所より下の階層のURLしか送信対象にできないという制約があるためです。
WordPressで導入する場合の設定方法
WordPressサイトであれば、専用プラグインを使うのが最も手軽です。Microsoft公式の「IndexNow」プラグインをインストールして有効化すると、APIキーの生成からキーファイルの設置、更新時の自動送信までを管理画面上で完結できます。
Rank MathやYoast SEOなど、主要なSEOプラグインの一部にもIndexNow送信機能が組み込まれています。すでに導入しているSEOプラグインの設定画面でIndexNowの項目がないか確認してみるのも近道です。
URLを送信する方法(単体送信とまとめて送信)
プラグインを使わず自分でURLを送信することもできます。1件だけ送信する場合は、次のようなGETリクエストを発行します。
https://<検索エンジンのエンドポイント>/indexnow?url=更新したURL&key=発行したキー
複数のURLをまとめて送る場合は、JSON形式でPOSTリクエストを送ります。1回のリクエストで最大10,000件のURLをまとめて送信できます。
POST /indexnow HTTP/1.1
Content-Type: application/json; charset=utf-8
Host: <検索エンジンのホスト名>
{
"host": "www.example.com",
"key": "発行したキー",
"urlList": [
"https://www.example.com/url1",
"https://www.example.com/url2"
]
}
リクエストが成功するとHTTP 200が返ります。200以外のコードが返った場合は、キーの有効性やURLの記述に誤りがないかを確認したうえで再送信してください。
詳細な仕様はIndexNow公式ドキュメントにまとまっています。
IndexNow導入で得られるメリットと注意点
IndexNowを導入する一番のメリットは、更新の反映速度です。
特にコンテンツの最適更新頻度とは?AIO時代の正しい考え方と優先順位の決め方で解説しているような、頻繁にリライトや更新を行うサイトでは、更新の都度IndexNowで通知することで、対応検索エンジン側の再クロールを早められます。

もう一つの利点は、サーバー側のクロール負荷を抑えられることです。検索エンジンが「変更のあったURL」を事前に把握できるため、変更のないページまで無駄にクロールする頻度が下がります。大規模サイトほどこの効果を実感しやすい部分です。
一方で、注意すべき点もあります。IndexNowで通知したURLが必ずインデックスされるわけではありません。IndexNowが保証するのは「検索エンジンに変更を伝えたこと」までで、実際に登録するかどうかの判断は各検索エンジンに委ねられます。 低品質なページや重複コンテンツを大量に送信しても、インデックスされる可能性は上がりません。
またGoogle非対応という制約上、国内トラフィックの大部分をGoogleに依存しているサイトでは、導入労力に対して得られる効果が小さく感じられることもあります。
GSCのURL削除ツールとは?一時削除・永久削除の使い方と注意点を解説のように、Google向けの施策は引き続きGoogle Search Consoleを中心に行う体制を維持しつつ、IndexNowはBing以下の検索エンジン向けの補完策として位置づけるのが実務的な運用です。

まとめ
この記事では、IndexNowの仕組みと導入方法を解説しました。要点を整理します。
- IndexNowはMicrosoft BingとYandexが共同開発した、サイトの更新を検索エンジンに即座に通知するプロトコルである
- 2026年時点でGoogleは対応しておらず、対象はBing・Yandex・Naver・Seznam.cz・Yepである
- 導入にはAPIキーの発行とキーファイルの設置が必要で、WordPressなら専用プラグインで手軽に設定できる
- 送信したURLが必ずインデックスされるわけではなく、あくまで検索エンジンへの通知手段である
- Google向けの施策はGoogle Search Consoleを中心に継続しつつ、IndexNowはBing以下の検索エンジン対策として補完的に活用する
まずは自社サイトのアクセス解析で検索エンジン別の流入比率を確認し、Bing・Yandex経由の流入が一定数あるようなら導入を検討してみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q. IndexNowとは何ですか?
IndexNowとは、Webサイトの追加・更新・削除を検索エンジンに即座に通知できるプロトコルです。Microsoft BingとYandexが共同で開発し、2021年に公開されました。従来の受け身のクロールとは異なり、サイト側から能動的に変更を知らせられる点が特徴です。
Q. IndexNowはGoogleに対応していますか?
2026年時点でGoogleはIndexNowに対応していません。Googleへのインデックス登録を早めたい場合は、XMLサイトマップの送信やGoogle Search ConsoleのURL検査ツールを使う必要があります。
Q. IndexNowの導入は無料ですか?
はい、無料です。APIキーの発行や送信リクエストに費用はかかりません。WordPressの専用プラグインも無料で公開されています。
Q. WordPressでIndexNowを使うにはどうすればいいですか?
Microsoft公式の「IndexNow」プラグインをインストールして有効化すれば、APIキーの生成からURLの自動送信まで管理画面上で設定できます。Rank MathやYoast SEOなど、IndexNow送信機能を備えたSEOプラグインを使う方法もあります。
Q. IndexNowで送信すれば必ず検索結果に反映されますか?
反映は保証されません。IndexNowはあくまで検索エンジンに変更を通知する仕組みで、実際にインデックスするかどうかは各検索エンジンの判断によります。低品質なページを大量に送信してもインデックス率は上がりません。

