Google Merchant Center で商品が不承認になっていて、原因の調べ方や直し方がわからない。そんな状況に直面したことはないでしょうか。
結論からお伝えすると、不承認の原因は管理画面の「注意が必要」タブで確認でき、原因別に手順を踏めば解消できます。
この記事では、現場で最も多い6パターンの原因と対処法、再審査リクエストの手順、審査待ち期間中の代替策まで実務目線で解説します。
Google Merchant Center の商品不承認とは何か?
Google Merchant Center(以下、Merchant Center)の商品不承認とは、登録した商品データがGoogleのポリシーや品質基準を満たさないと判断され、ショッピング広告や無料リスティングに表示されない状態を指します。
不承認・警告・アカウント停止は別物であり、それぞれ対応方法が異なります。
不承認・警告・アカウント停止の違い
| ステータス | 対象 | 影響範囲 | 緊急度 |
|---|---|---|---|
| 不承認 | 商品単位 | 該当商品のみ広告非表示 | 中 |
| 警告 | アカウント単位 | 期限内に修正しないと停止 | 高 |
| アカウント停止 | アカウント単位 | 全商品の広告・リスティング停止 | 最高 |
商品単位の不承認であれば、その商品だけが広告から除外されます。
一方、アカウント停止になると全商品の配信が止まるため、緊急対応が必要です。
不承認になると何が起きるか
不承認になった商品は、以下の配信面すべてから除外されます。
- ショッピング広告(Google 検索結果の商品一覧)
- P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)の商品フィード
- Google ショッピングタブの無料リスティング
配信が止まっても気づかないケースが多いのが現場での実態です。定期的なステータス確認をルーティン化することを強くお勧めします。
不承認の原因をどこで確認するか?
不承認の原因は、Merchant Center の管理画面から確認できます。
まず確認すべき場所は「商品」→「注意が必要」タブです。
「商品」→「注意が必要」タブの確認手順(Merchant Center Next対応)
Merchant Center Next では、以下の手順で問題を確認します。
- Merchant Center にログインする
- 左メニューの「商品」をクリック
- 「注意が必要」タブを選択する
- 問題の種類(不承認・警告・品質の問題)が一覧表示される
- 各問題をクリックすると、該当商品の一覧と原因の詳細が確認できる
問題名の横に表示される「影響を受けている商品数」を確認し、件数が多い問題から優先的に対応しましょう。
公式参照:[注意が必要] タブの見方
商品単位の問題とアカウント単位の問題を区別する
問題には大きく2種類あります。
- 商品単位の問題:特定の商品データに起因する不承認。該当商品のフィードを修正すれば解消できる
- アカウント単位の問題:ポリシー違反など、アカウント全体に影響する問題。警告・停止につながる
「注意が必要」タブの上部に「アカウントの問題」として表示されるものは、商品修正だけでは解決しないため、別途対応が必要です。
現場で最も多い不承認の原因6パターンと対処法
Technogramが広告運用の現場で最もよく見る不承認の原因は、価格・在庫の不一致とポリシー違反です。以下の6パターンを原因別に整理します。
①価格の不一致(フィードとLPで価格が違う)
フィードに登録した価格と、実際のランディングページ(商品ページ)の価格が異なる状態だと、セール価格への変更やフィード更新の遅延が原因になりやすいです。
確認箇所
「注意が必要」タブ → 「価格の不一致」
修正方法
- フィードの
price属性を実際のLP価格に合わせて更新する - セール中は
sale_price属性とsale_price_effective_date属性を使う - フィードを手動送信して反映を早める
②在庫状況の不一致(品切れなのにフィードが在庫ありのまま)
手動でフィードを管理しているケースや、フィード自動更新の頻度が低いケースで発生しやすいです。
特に手動でフィードを管理しているクライアントで頻発する問題です。
確認箇所
「注意が必要」タブ → 「在庫状況の不一致」
修正方法
availability属性を実際の在庫状況に合わせる(in stock/out of stock/preorder)- フィードの自動更新を設定して、在庫変動をリアルタイムに反映させる
③ポリシー違反(禁止商品・不実表示・ランディングページの問題)
Googleの広告ポリシーに抵触する商品(医薬品、模倣品など)を登録した場合、またはランディングページの表示内容がフィードと著しく異なる場合に起こります。
確認箇所
「注意が必要」タブ → 「ポリシー違反」
修正方法
- Googleの不実表示ポリシーを確認し、フィードとLPの内容を一致させる
- 禁止商品に該当する場合は出稿自体を見直す
- ランディングページに問題がある場合はページを修正してから再申請する
公式参照:不実表示ポリシー
④画像の問題(プロモーション文言の混入・解像度不足)
商品画像に「SALE」「送料無料」などのテキストが重なっている、または画像サイズが推奨解像度を下回っていることで起こります。
確認箇所
「注意が必要」タブ → 「画像の問題」
修正方法
- テキストなし・白背景の商品単体画像に差し替える
- 最小サイズは100×100ピクセル(衣類は250×250ピクセル)以上、推奨は800×800ピクセル以上
image_link属性のURLを更新してフィードを再送信する
⑤ランディングページにアクセスできない(robots.txtやサーバーエラー)
Googleのクローラーがランディングページを取得できない状態です。robots.txtでクロールをブロックしている、またはサーバーが503エラーを返している場合に発生します。
確認箇所
「注意が必要」タブ → 「到達不能なランディングページ」
修正方法
- ブラウザでランディングページが正常に表示されるか確認する
- robots.txtでGooglebotをブロックしていないか確認する
- サーバーのエラーログを確認し、503エラー等を解消する
⑥必須属性の欠落・形式エラー(ブランド・GTINなど)
brand(ブランド名)や gtin(バーコード番号)など必須属性が未入力、または price の通貨コードが間違っているなどの形式エラーです。
確認箇所
「注意が必要」タブ → 「品質の問題」
修正方法
- エラー対象の属性を確認し、フィードに正しい値を追加・修正する
- GTINが不明な場合は
identifier_exists属性をnoに設定する - 価格は
1500 JPYのように数値+スペース+通貨コードの形式で記述する
公式参照:商品データ品質違反による不承認を解決する
修正後の再審査リクエストの手順
フィードやランディングページを修正したら、再審査リクエストを送ることで審査を早められます。
修正が完了してから申請することが前提です。修正前に申請しても審査が通らないだけでなく、申請回数の制限に影響する場合があります。
商品単位の再審査リクエスト方法
- 「注意が必要」タブで対象の問題を選択する
- 対象商品にチェックを入れる
- 「再審査をリクエスト」ボタンをクリックする
アカウント単位の再審査リクエスト方法
- 「注意が必要」タブの「アカウントの問題」を選択する
- 問題の詳細を確認し、違反内容を修正する
- 「再審査をリクエスト」ボタンをクリックする
審査完了までに最長7営業日かかる——その間にやること
再審査リクエスト送信後、結果が出るまで最長7営業日かかります。
この期間に行うべきことは次のとおりです。
- フィードの自動更新設定を見直し、再発防止策を講じる
- 不承認商品以外の既存商品の配信状況を確認する
- 代替の広告手段(後述のMeta広告)を検討する
公式参照:問題の審査をリクエストする
審査待ち期間中の代替策|Meta広告で配信を継続する
Merchant Center の審査期間中、ショッピング広告の配信が止まると売上に直結します。
この空白期間を埋める実務的な代替策が、Meta広告(Facebook・Instagram広告)への一時的なシフトです。
なぜMeta広告が代替になるのか
Meta広告のカタログ広告(ダイナミック広告)は、Google ショッピング広告と同様に商品データを活用して配信できます。EC商材との相性が高く、特にビジュアルで訴求できる商品では高いパフォーマンスを発揮します。
Merchant Centerの審査中でもMeta側の設定に問題がなければ配信を継続できるため、収益の空白を最小限に抑えられます。
審査中にクライアントへ説明するときのポイント
審査待ち期間は、クライアントとのコミュニケーションが信頼に直結します。
以下の3点を事前に伝えておくことで、不安や混乱を防げます。
- 審査には最長7営業日かかること(Googleの仕様であること)
- その間にMeta広告など代替手段を強化する予定であること
- 審査結果が出次第、速やかに報告すること
「なぜ止まっているのかわからない」という状態が最もクライアントの不安を招きます。先手で説明することが運用担当者としての信頼を守ります。
不承認を繰り返さないための予防策
不承認への対処と同じくらい重要なのが、再発を防ぐ仕組みづくりです。
フィードの自動更新設定で価格・在庫不一致を防ぐ
価格・在庫の不一致は、フィードの更新頻度を上げることで大幅に減らせます。
- コンテンツAPIを利用する:ECシステムと直接連携し、商品情報をリアルタイムで送信できる
- スケジュール取得を設定する:Merchant Center のフィード設定から自動取得の頻度を「毎日」に設定する
- 補助フィードを使う:在庫状況だけを別フィードで管理し、頻繁に更新する
定期的な「診断」チェックをルーティンに入れる
問題が起きてから気づくのでは遅い場合があります。
週1回を目安に「注意が必要」タブを確認するルーティンを設けることで、問題の早期発見・早期対処が可能になります。
また、Merchant Center では問題が発生した際にメール通知を受け取る設定ができます。通知メールが届いたら即確認・即対応する運用フローを整えておきましょう。
まとめ
Google Merchant Center の商品不承認は、原因を正しく把握して手順通りに対処すれば解消できます。
この記事のポイントを整理します。
- 不承認・警告・アカウント停止は別物。まず「注意が必要」タブで問題の種別を確認する
- 現場で多い原因は価格・在庫の不一致とポリシー違反。手動フィード管理のクライアントは特に要注意
- 修正完了後に再審査リクエストを送る。審査完了までは最長7営業日かかる
- 審査待ち期間中はMeta広告を代替手段として活用し、クライアントへの事前説明で信頼を守る
- 週1回の「注意が必要」タブ確認とフィード自動更新設定で再発を防ぐ
まずは「注意が必要」タブを開いて、現在の問題件数と種類を確認することから始めてみてください。
不承認の解消や広告運用の改善についてご相談があれば、Technogramまでお気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
Q. 再審査リクエストは何回でも出せますか?
再審査リクエストは、修正が完了した状態で申請することが原則です。警告期間中に申請できる回数には制限がある場合があるため、必ず違反内容を修正してから申請するようにしましょう。
申請の詳細はGoogleの公式ヘルプで確認できます。
Q. 商品の一部だけが不承認の場合、広告全体は止まりますか?
商品単位の不承認であれば、その商品のみ広告表示されなくなります。他の承認済み商品は引き続き広告配信されます。
アカウント全体が止まるのは、アカウント単位の問題(ポリシー違反による警告・停止)が発生した場合のみです。
Q. フィードを修正したのに不承認が解消されません。なぜですか?
フィード修正後、Googleが再クロールして反映されるまでに時間がかかる場合があります。
Merchant Center の管理画面からフィードを手動で再送信し、その後に再審査リクエストを送ることで対応を早められます。
詳細は商品データ品質違反の解決方法をご確認ください。
Q. ポリシー違反でアカウント停止になった場合、復旧できますか?
違反内容を修正したうえで再審査リクエストを送ることで、復旧できる可能性があります。
ただし、重大なポリシー違反の場合は警告なしに停止となり、復旧が認められないケースもあります。
まず不実表示ポリシーを確認し、違反内容を特定することが先決です。

