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  3. GA4で自然検索セグメントの設定方法|手順から比較分析・SEO改善への活かし方まで

GA4で自然検索セグメントの設定方法|手順から比較分析・SEO改善への活かし方まで

2026 6/18
2026年6月18日
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GA4で自然検索ユーザーのデータを正確に分析しようとしても、標準レポートだけでは「どのページに誰が来て、何をしたか」を詳細に把握するのは難しい状況です。

結論からお伝えすると、GA4の探索レポートで自然検索セグメントを作成すれば、オーガニック流入ユーザーの行動をページ単位・チャネル比較・CV状況まで一気通貫で分析できます。      

本記事では、セグメントの作成手順から、BtoB企業が陥りがちな「流入はあるのにCVしない」ページの特定フロー、さらにAI Overview時代の自然検索データの読み方まで解説します。

目次

GA4のセグメントとは何か?自然検索分析になぜ必要か?

GA4のセグメントとは、特定の条件に合致するユーザー・セッション・イベントを絞り込んで分析するための機能です。

探索レポートにセグメントを適用することで、全体のデータから「自然検索経由だけ」のデータを切り出して詳細分析できます。

標準レポートの「トラフィック獲得」でもチャネル別の流入数は確認できますが、「ランディングページ別のCV数」「チャネル間の行動比較」「CVゼロページの特定」は標準レポートだけでは難しい状況です。

探索レポート×セグメントを組み合わせることで、これらの分析が初めて実現します。

セグメントの3種類(ユーザー・セッション・イベント)と使い分け

GA4のセグメントは3種類あります。

種類何を絞り込むか主な用途
ユーザーセグメント特定の行動をしたユーザー全体自然検索で初訪問したユーザーのその後の行動追跡
セッションセグメント特定の条件を満たすセッション自然検索からのセッション限定でのLP・CV分析
イベントセグメント特定のイベントが発生した場面特定アクション(フォーム送信など)の前後の文脈把握

SEO分析で最も多く使うのはセッションセグメントです。

「自然検索経由のセッションで、どのページを閲覧し、どのくらいCVしたか」を見る場合はセッションセグメントが適切です。ユーザーセグメントは、自然検索で初めて来たユーザーが「再訪時にもCVしたか」を追う場合に使います。

標準レポートだけでは自然検索の実態が見えない理由

GA4の「集客」→「トラフィック獲得」レポートでは、チャネル別のセッション数・ページ/セッション・平均エンゲージメント時間などが確認できます。しかし、以下の分析には対応していません。

  • ランディングページ別のCV数をチャネルで絞り込む
  • 自然検索 vs 広告流入の行動指標を並列比較する
  • 流入はあるのにCVゼロのページだけを抽出する
  • カスタム指標(滞在時間×CV)を組み合わせた多軸分析

これらを実現するには、探索レポートでセグメントを自作する必要があります。

GA4で自然検索セグメントを作る手順はどうするか?

GA4の探索レポートで自然検索セグメントを作成する手順を、実際の画面操作に沿って解説します。「セッションのデフォルトチャネルグループ=Organic Search」を条件に設定するのが基本です。

探索レポートを開いてセグメントを新規作成する

  1. GA4管理画面の左メニューから「探索」をクリックする
  2. 「空白」テンプレートを選択して新しい探索を作成する
  3. 左側パネル上部「セグメント」の「+」アイコンをクリックする
  4. 「セグメントを作成」→「セッションセグメント」を選択する

「セッションのデフォルトチャネルグループ=Organic Search」の設定方法

セッションセグメントの条件設定画面で以下のように設定します。

  1. 「新しい条件を追加」をクリックする
  2. 検索ボックスに「セッションのデフォルトチャネルグループ」と入力して選択する
  3. 演算子を「完全に一致する」に設定する     
  4. 値に「Organic Search」と入力する(大文字・小文字を区別するため正確に入力する)
  5. セグメント名を「自然検索セッション」などに設定して保存する

入力値は「Organic Search」で、スペルと大文字・小文字を正確に合わせることが重要です。 誤入力があると条件に一致するデータがゼロになります。

ユーザーセグメントとセッションセグメントの選び方      

分析の目的推奨するセグメントの種類
自然検索からの訪問でどのページを見たかセッションセグメント
自然検索で最初に来たユーザーが後日CVしたかユーザーセグメント
特定フォームの送信直前の行動イベントセグメント

SEO施策の効果測定(流入数・CV数・エンゲージメント)を目的とする場合は、基本的にセッションセグメントを使います。

自然検索セグメントを使って何を分析できるか?

自然検索セグメントを作成すると、探索レポートの「自由形式」に適用することで、標準レポートでは見えなかった詳細データが確認できます。

ランディングページ別の流入数・エンゲージメント率・CVを確認する

探索レポートの「自由形式」でセグメントを適用し、以下の設定を行います。

  • 行:ランディングページ(またはページパス)
  • 列:セッション数、エンゲージメント率、キーイベント数(CV)
  • セグメント:自然検索セッション

これにより、「どのページが自然検索からの流入を集め、どのくらいエンゲージメントを生み、CVしているか」がページ単位で把握できます。

自然検索 vs 広告 vs 直接流入を並べてチャネル比較する

探索レポートに複数のセグメントを同時に適用することで、チャネル間の行動差異を可視化できます。

  • セグメント①:自然検索セッション(Organic Search)
  • セグメント②:有料検索セッション(Paid Search)
  • セグメント③:直接流入セッション(Direct)

3つのセグメントを並列で比較すると、「SEO流入はエンゲージメントが高いが、CVRは広告流入より低い」など、SEO施策の相対的な貢献度を数値で可視化できます。

BtoB企業では、この比較データが予算配分やコンテンツ投資の判断根拠になります。

カテゴリ(ページ群)単位でSEO施策の効果を確認する

ページパスのフィルタ設定を活用すると、「/blog/」「/service/」など特定のディレクトリ配下のページだけを絞り込んで分析できます。

コンテンツSEOでブログを中心に施策している場合は、ブログ記事群全体の自然検索流入とCV貢献を定期的に確認することで、SEO記事のリライト優先度を判断する材料になります。

SEO記事のリライト方法|順位が上がる改善ポイントと優先記事の選び方【実務解説】を参照ください。

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SEO記事のリライト方法|順位が上がる改善ポイントと優先記事の選び方【実務解説】 SEOリライトのやり方を2026年版で解説。優先記事の選定基準・10の改善ポイント・NGパターン3選・AIO対応まで、Web担当者が実践できる手順をまとめています。

「流入はあるのにCVしない」ページをセグメントでどう特定するか?

BtoB企業のWeb担当者が最も多く抱える課題が「自然検索流入はあるのに、問い合わせや資料請求に繋がらない」という状況です。セグメントを使えば、こうした課題ページを数値で特定できます。

自然検索流入×CVゼロのページを絞り込むフィルタ設定

探索レポートの「自由形式」で以下の設定を行います。

  1. セグメントに「自然検索セッション」を適用する
  2. 行に「ランディングページ」を設定する
  3. 値にセッション数とキーイベント数(CV)を設定する
  4. エンゲージのあったセッション数で降順ソートし、数値が多いのにキーイベントがゼロの行を確認する。

この操作で「流入は集まっているが成果に繋がっていないページ」のリストが作成できます。

特定できたページへの改善アクション(コンテンツ・CTA・内部リンク)

CVゼロページが特定できたら、次の3つの観点で改善を検討します。

  1. コンテンツと検索意図のズレ確認:そのページがターゲットとしていた検索意図と、実際に流入しているキーワードが合致しているかをGoogle Search Consoleで確認する
  2. CTAの見直し:問い合わせ・資料請求ボタンが見えにくい位置にある、あるいは検討段階の読者に合ったCTAになっていない可能性がある
  3. 内部リンクの強化:CVを促すページ(サービスページや事例ページ)への内部リンクが少ない場合は、記事内に自然な形で誘導導線を追加する

AIO時代に自然検索セグメントの見方はどう変わるか?

2025年以降、Google AI Overviewが日本でも本格普及し、自然検索データの読み方に新たな視点が求められるようになりました。

AI Overview経由流入が「Organic Search」に混在する問題

GA4では、Google AI Overview(AI概要)経由でクリックされたセッションも、現状は「Organic Search」として計測されます。

そのため、AI Overviewに引用されてトラフィックが増加していても、GA4の自然検索セグメントでは通常の検索流入と区別できません。

逆に、AI Overviewが拡大することで「検索結果でゼロクリック化が進み、表示回数は維持されているのにGA4のセッション数が減少する」という現象も起きています。

GA4とGoogle Search Consoleを連携して両方のデータを定期的に突き合わせることで、この変化をいち早く察知できます。

GA4とは?設定方法と基本の使い方を初心者向けにわかりやすく解説を参照ください。

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セグメントで分離を試みる方法と現状の限界

AI Overview由来のトラフィックをGA4で分離する方法として、以下が現実的なアプローチです。

  • UTMパラメータ付きリンクをAI Overview対応コンテンツに設定して流入元を識別する(ただし、AI Overviewへの表示自体はコントロールできないため限界がある)
  • Google Search Consoleの「検索タイプ:AIオーバービュー」フィルタを使い、AI Overview経由のクリック数を別途確認する

完全な分離はGA4単体では困難なため、Google Search Consoleとの組み合わせ分析が現時点での最善策です。

流入数減少時にセグメントで原因を切り分ける診断手順

自然検索流入が前月比で減少した場合、セグメントを活用して原因を以下の手順で切り分けます。

  1. GA4の自然検索セグメントで「ランディングページ別の前月比」を確認する→どのページで減少しているかを特定する
  2. 特定したページをGoogle Search Consoleで検索パフォーマンスを確認する→表示回数が落ちているか(Googleの評価変化)、クリック率が落ちているか(タイトル・内容の問題)を判別する
  3. 表示回数は維持でCTRのみ低下している場合→AI Overview拡大によるゼロクリック化の可能性が高い
  4. 表示回数自体が落ちている場合→コンテンツの鮮度低下やアルゴリズム変動の影響を疑う

この切り分けができると、「タイトル改善で対処すべきか」「記事リライトが必要か」「AIO対策が必要か」という改善の方向性が明確になります。SEO対策は何から始める?優先順位付き4ステップロードマップ【2026年最新版】と合わせて確認してください。

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SEO対策は何から始める?優先順位つき4ステップロードマップ【2026年最新版】 SEO対策を何から始めればよいか迷っているWeb担当者向けに、2026年現在で成果が出やすい「現状把握→コンテンツ→テクニカル→AIO」の4ステップを優先順位つきで解説します。

作成したセグメントを運用・共有する方法

一度作成したセグメントは保存・再利用でき、チームでの共有もできます。月次モニタリングのルーティンに組み込むことで、SEO施策の継続的な効果測定が可能になります。

セグメントを保存してチームで再利用する

GA4の探索レポートで作成したセグメントは、保存することで以降の探索でも再利用できます。ただし、GA4の探索レポート自体は作成者のアカウントに紐付くため、チーム共有の際は「探索」ごと共有するのが現実的な方法です。

  1. 探索レポート画面右上の「︙」(縦3点リーダー)をクリックする
  2. 「共有」を選択する
  3. 同じGA4プロパティへのアクセス権があるメンバーに共有URLを送付する

共有された探索は閲覧・編集が可能になります。月次定点観測用の探索テンプレートをチームで統一しておくと、報告書作成の工数も削減できます。

月次モニタリングのルーティンに組み込む

自然検索セグメントを活用した月次モニタリングの確認項目として、以下を推奨します。

確認頻度確認内容使うツール
毎月自然検索セッション数の前月比・前年同月比GA4 探索
毎月ランディングページ別CV数の変動GA4 探索
毎月表示回数・CTR・平均掲載順位のトレンドGoogle Search Console
四半期チャネル別CVR比較(自然 vs 広告 vs 直接)GA4 探索

この4点を月次レポートに組み込むことで、「SEO施策がCV改善に貢献しているか」を継続的に可視化できます。

まとめ

本記事で解説したGA4の自然検索セグメント活用のポイントを整理します。

  1. セグメントはSEO分析の精度を上げる基本機能:「セッションのデフォルトチャネルグループ=Organic Search」の条件でセッションセグメントを作成することで、自然検索データを詳細分析できる
  2. ランディングページ別のCV状況を可視化する:探索レポートの自由形式でセグメントを適用し、ページ単位のCV数を確認する。流入があるのにCVゼロのページがSEO改善の優先候補
  3. チャネル比較でSEOの貢献度を数値化する:自然検索・広告・直接流入を並列比較することで、SEO施策の相対的なパフォーマンスが明確になる
  4. AIO時代はGoogle Search Consoleとの組み合わせが不可欠:GA4単体でのAI Overview流入の分離には限界があるため、表示回数×CTR×セッション数の三点確認が必要
  5. 月次モニタリングのルーティン化で継続的な効果測定を実現する:探索テンプレートを保存・共有してチームで定点観測する

まずは「セッションのデフォルトチャネルグループ=Organic Search」のセグメントを1つ作成し、自社の主要ランディングページのCV状況を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

よくある質問(FAQ)

Q. ユーザーセグメントとセッションセグメントはどちらを使うべきですか?

SEO分析には「セッションセグメント」が基本です。ランディングページ別のCV数やエンゲージメント率など、訪問単位のデータを分析する場合はセッションセグメントが適切です。ユーザーセグメントは「自然検索で最初に来たユーザーがその後の再訪時にCVしたか」を追う場合に使います。目的によって使い分けることで、より正確な分析が可能になります。

Q. 自然検索セグメントとGoogle Search Consoleのデータが合わないのはなぜですか?

GA4とGoogle Search Consoleでは、カウントの定義が根本的に異なります。GA4はセッション(サイト訪問)を計測し、Google Search Consoleはクリック(検索結果からの遷移)を計測します。さらに、計測タイミングやフィルタリングの違いもあるため、2つの数値が完全に一致することはありません。傾向の変化を比較・分析する用途で使うのが正しい活用法です。

Q. AI Overview経由の流入は自然検索セグメントに含まれますか?

現状では「Organic Search」として自然検索セグメントに混在します。GA4単体でのAI Overview流入の完全分離は難しい状況です。Google Search Consoleの「検索タイプ:AIオーバービュー」フィルタを使ってAI Overview経由のクリック数を別途確認し、GA4のオーガニックセッション数と組み合わせて分析することが現実的な対応です。

Q. セグメントを作っても数値が0になります。なぜですか?

最も多い原因は、条件設定の入力ミスです。「Organic Search」という値は大文字・小文字を正確に入力する必要があります。「organic search」や「OrganicSearch」と入力すると条件に一致しません。また、指定した期間内に該当するセッションが存在しない場合も0になります。期間設定と入力値の両方を確認してください。

分析
GA4 SEO分析 探索レポート 自然検索
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